社長

みんなが商人

公開日: 2022年1月08日

有名総合商社のキャッチフレーズに

「ひとりの商人、無数の使命」というのがあります。

おそらく当社の会長も好きなフレーズのひとつだと思います。

当社が商社だとすれば、皆さんは全員商人でなければなりません。

 

商人の基本と言えば、近江商人の十訓だと思います。

その中に「今日の損益を常に考えろ」というのがあります。

ピンとこない方もおられると思うので、

手前味噌ですが私の体験をお話ししたいと思います。

 

初めて海外の工場を開拓に行きはじめた頃。

まだ30歳くらいでしたから、若造が大きな口をたたいて・・・と思われたかどうかはわかりませんが、

とにかくメーカーは、なかなか売ってくれませんでした。

でも何とか売れそうな商品を見つけて買うと必死に努力しました。

なぜか?

それは、何か仕入れて利益が出なければ、出張旅費や宿泊費が出ない。

 

そうです、今回の出張の損益が赤字になってしまうと思ったからです。

若手の方は特に、上司から与えられたお得意先様に行って営業活動をする。

当たり前のことですよね。

まず持って行け!と言われたから行くのと、自分から持って行ってやろう!と思って向かうのでは、

スタートの時点で大きな差があります。

 

今日いくらご注文を頂けたのか、粗利はどのくらいなのか、

そして旅費宿泊費日当、自分の給料の日割り、これで今日の損益がわかります。

 

実はそれ以上に、自分たちのサポートをしてくれている事務の方

出荷してくださっている物流の方の給料、もちろん運賃や加工代もかかっています。

 

毎日細かく計算しろとは言いませんが、概略のイメージを持ってほしいのです。

営業の方だけではありません。

商品部やデザイン室ならば、自分たちが作ったアイテムをいくら仕入れて、

正規で何%売れて、何%を見切ったのかで、会社への貢献度がわかります。

 

先程と同じことになりますが、

これ作ってください!と言われたから作るのと、

是非ともこれを作ってみよう!と思って作るのとは大違いです。

最終在庫がゼロになって、廃番になるまでしっかりウォッチする気持ちが強くなると思います。

ネット事業部・物流部そして事務の方にも同じことが言えると思います。

もう一度くどいですが、今日一日または一定期間の自分の損益を計算できる商人になって頂きたい。

今赤字の人は、どうしたら黒字になるか真剣に考えてください。先輩に相談してください。

皆さんが商人になれた日、林は、盤石な商社になっていると思います。

 

みんなの力を結集して絶対にいい年にしていきましょう!

 

黒字と赤字

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